幸せになる勇気 まとめ

幸せになる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

幸せになる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

 

 

 

アドラー哲学が掲げる4つの目標

自立すること
社会と調和して暮らすこと

これを支えるのが


私には能力ある意識(われわれはいつでも自己決定できる、自分の能力を使うことができる
人々私の仲間であるという意識

・教育が目指すのは自立であり、それは自立に向けた援助を行うことである

宗教哲学は「どう生きればいいのか」という問いから出発してる。宗教と哲学は真善美を扱う。この両者の違いは物語があるかないかである。神の世界を説明するかそれを退け抽象概念によって説明するかである。

 

問題行動の目的5段階


1称賛の要求
彼らの目的は褒めてもらうことであり共同体の中で特権的な地位を得ることである。もし褒められなくなったら意欲をなくすつまり褒めてくれる人がいなければ適切な行動しないのである。まずは大人がいなければ自動する世界観を持つと言う意味でもある。

 

2注目歓喜
褒められなくてもいいからとにかく目立とうとするもの正攻法ではうまくいかないから目指すことで特権的な地位を得ようとする。できない子、悪い子どうしてでも自分アピールするこの段階までは尊敬によって対応可能である。

3権力争い
誰にも従わず戦いがソ連処理することで自らの力を証明しようとする。あるいは不従順によって権力争いだ。対応策としては相手と同じ行動に立たず退場するのみである

4復讐権力
権力争いどうも破れてしまった人たちはこれを選ぶ。かけがえない私を認めてくれなかった人に憎しみを求めるようになるぞーと言う形で中国を願うのだ。1から4はもっと私を尊重してほしいと言う気持ちの表れである。
この段階に入った人は正面切って戦うことをせずひたすら相手が嫌がることを繰り返す。ストーカー自傷行為自らの価値を規制していくことがこんな自分になったのお前のせいだと訴える続ける

5無能の証明
特別な存在として扱われようとしてきたが居場所を見出せなくなってきたときにこの段階に入る。人生に絶望し、自分を嫌いになり自分には解決できるものはないと信じ込み。できるはずがないと諦めたほうが楽だからだ。故に自分がいかに愚者であるかを証明しようとする。無気力な愚者を演じるそして嘘である私を信じ込むのである


・競争をしてはいけない
他者を敵だと思うようになり当初の優越性の挑戦の目的が他者に勝つと言う目的に変わってしまう。そのためなら妨害やちりとりまで及ぶ。そして他者を祝福することができず嫉妬や劣等感に苦しむ。
競争で認められるのはその人の機能である。より優れたものが現れれば取って変わるものだ。これは所属感を得るのはかりそめである

・共同体感覚
人間は弱い。故に孤立ほど恐ろしいものはない。1人は怖いからこそ他者との強いつながりを求める。ここにいてもいいんだと言う所属感が欲しいからこそ先の問題行動の5段階発生する。

・承認には終わりがない
褒めることでしか幸せを実感できない人はもっと褒められることをずっと求め続ける。

 

・自立
アドラーの言う自立と精神の問題であり自己中心性からの脱却を意味している

・対人関係に喜びがある
苦痛もまた対人関係から生まれるが喜びますから生まれるのである

 

・人生のタスク
仕事は信用関係。条件付きで相手を信じることである
交友は信頼の関係。条件なしで信じる
生存し得るためには人間は信じないと言う選択肢は存在しない。仕事はいやがおうでも協力しなければいけないものである。私は幸せを追求することで分業の関係を築きあなたの幸せを追求することで交友を築く。これは利己心と利他心でなる


・落ちる愛とは所有欲と征服力である。
本質的には物欲と同じ。だから手に入れてしまえば飽きてしまうのだ


・愛のタスク
私でもあなたでもない。私たちの幸せを願うのがこの関係である。私の幸せを優先せずあなたの幸せだけに満足しない。2人が幸せでなければ意味がないとするため2人で成し遂げる課題である。愛は私を退けそこから解放する。つまり自己中心性から脱却し世界を受け入れる。私たちが神を持ったものがひいては共同体そして人類が愛を広げる

・弱さは対人関係において強い
なぜなら相手を心配させその弱さでもって言動を束縛しコントロールしようとするからである


・人は劇薬にも似た自己中心性から声がスタートする
しかしいつまでも世界の中心にいることができないため世界と和解し、自分は世界の1部なんだと了解しなければいけない。歯車になったこともない奴がありませんじゃないと言ったきりのことが思い出されるね

 

・愛されるためのライフスタイルの獲得時期
小さい頃自分の命は親に握られていた。だから生命に直結した生存戦略として、愛されるためのライフスタイルを選択してしまうのである。これはいかに人々の注目を集め特権的地位を確保し、世界の中心に立てるかを模索する考え方である


対人のtips
・尊敬を持って接する。
尊敬がなきところに良好な対人関係が生まれず、どんな言葉も届けることはできない。具体的に言うならば他者の関心事に関心するということである。相手の視点に立って物事を理解し相手の世界観を把握する。自分と言う価値観保留すること。


・過去とは、
今の私の正当性を証明すべく自由自在に書き換えられるもの
変化すること今までの自分を否定することなのでこのままでいいと思いたいから今の自分を積極的に肯定しようとする。その時に過去が編纂され自分の都合の良いように彩られ自らが必要とする


・非難とアピール
・悩みの多くは、悪いあの人を非難するか、かわいそうな私をアピールするか、の2つしかない。大事なのはこれからどうするかである


・特権的地位の確保、という動機
人々の動機は特別な地位を確保するという目的に根ざしている。だから褒められたいし注目を浴びたい…その果てに権力争いや復讐が生じてしまう

・話し合いうんざりした人は暴力に耐える
暴力とは時間も労力もかけないまま自分の要求をおし通すことができる未熟なコミニケーションである。それは声を荒らげたり机を叩いたり涙を流したり集団に向けた相対評価を落としたりして、相手を威圧し、自分の主張を通そうとする。そして暴力を受け取ったものはこの人は未熟な人間だと言う洞察を得てしまう。未熟な人間の言葉を人は聞き入れるだろうか? 軽蔑につながるそれは、怒りとは人と人を引き離す感情

・叱る事は無意味
叱ることが有効ならばなぜいつも怒ったりする必要があるんだろうか。


・自分の事は全て自分で決定することだと教える
これを目標として、過保護になったり過干渉になったりすることを防ぐ。相手を支配するのではなくその決断のために必要な知識や経験を提供していくことが大事


・私の価値を私が決める
他者の価値観によって自分の価値を決められるのではなく
褒められることを求めるのではなく。
かけがえのない私がその他大勢であってはならない。大勢であればここにいてもいいと言う所属感が揺らいでしまうから。けれどありふれた私でいいと思えるならば人と違うことに価値を置くのではなく私であることに価値を置けるだろう

・貢献感
他者に貢献私は誰かの役に立っているということを思えるならば自分の価値を実感できると彼は言う。ここにいてもいいんだと言う所属感にもつながる

 

・別れ
現実としてわれわれは別れるために出会う。すべての関係においてただただ最良の別れに向けた努力を続けるだけである。この人と過ごした時間は間違いじゃなかったと思える最後を迎えよう

 

・信頼
信頼とは能動的な働きかけである。われわれは自分のことを信じてくれる人の言葉を信じ逆に意見の正しさで相手を判断しないのである。自分を信じることができなければ他者を信じることもできない。自己中心的な人は自分が嫌いだから自分ばかり見てるし自分にしか関心がないのである。相手のことが好きか嫌いかではなく今の自分が好きなのかが問われている

 

 

 

 

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