悩むということは、最善の為にある【紫微斗数】

紫微斗数は三方四正の概念で成り立っている。命宮は全てを統括するものの、命宮だけが全ての意思決定に使われるわけではないことを紫微斗数は教えてくれる。

ある何かを決定する時私たちは悩む。しかしそれは最善の道を歩みたいからこそ、よりよい未来を訪れさせる為の過程なのである。悩みとはそういうことである。

なればこそ、命宮だけでなく様々な領域を鑑みて、秤にかけ、最善を選び取ろうとする。しかしもし命宮の力のが弱かったらどうなるか? これもまた三方四正へ力が偏る要因となる。論理相対主義に陥りやすい思考の星に化忌がつくとよりそうなる。この場合は三方四正を見るとどこで意思決定をしているのかが分かる、あるいは身宮でもよい。彼はあらゆる物事に悩む、そして選択ばかりをを増やすものの「決断」はしにくい

それでも現実は待ってはくれない。いつかは何かを決めなければならない時がくる。官禄宮が強ければ、社会的常識やしなければ、と与えられた外的ルールによって決定が下される。そしてその出方は宮中の星に依存する、もしBがあったのなら尚更そこは強い。

そして「最善」とは、その人が願う世界に到達するということ。理想とは各人一人一人の世界観によって創造されるが故に、最善とは、最良の意思決定とは、それに到達するものとなる。

なのでもしそういうのがなかったら、悩まない──。

または衝動的な星が入っていたり、命主ごゼロ百の意思決定をしやすいと、決断は迅速だが、結果的に求めていた未来を手繰り寄せるのは低くなる。本人は「なぜいつもうまくいかない?」と考える。

しかし

快刀乱麻はそれとて武器である。

「紫微斗数古訣神探」は買いか?(断易)

 

得卦:地風升

世爻四、震宮 木 用神財

亥月乙卯(子丑)

 

官酉×

印亥

丑   午 世爻

官酉×    午

印亥

財丑     応爻

 

解釈 月の力は得られず日で剋される。財と世爻は同じ四爻で力を弱められる。よい運勢ではない。支合はない。財丑は午を生み財を強める。官は丑の力を漏らすが、午を生み剋される。そして沖されている。なんで官なんだろ? また午に変わっても亥月で相剋の関係。

結論

なんともいえない微妙な感じだ。利益はあるが明確なものとはいえないと見る

紫微斗数の知識まとめ

随時更新

 

□読み方

 

・三方四正は重要な視点。

・命宮の吉凶が最も大切で、次に遷移宮、そして財帛・官禄宮となり、最後に命宮を挟む父母・兄弟宮をみる。

・星がどの地支に入るのかもみる。

・命宮に主星が入らない場合は、遷移宮の主星を命式のものとして判断する。ただしその力量は七割くらいとして考えます。命宮無正曜はほかの星の影響を受けやすい。環境がよく、よい師や友人に巡る事ができるとプラス面が現れやすい。逆だとマイナス面が強くでる。良い環境に身を置く事をとても意識する事。

・輝度「陥」は、本人がその星をどうコントロールすればいいのな理解していない状態。ゆえに苦手意識を持っていたり努力しなくなる傾向にあるが、本当はその星の象意を理解し行動したほうがよい。(特に命宮)(陥という文字に惑わされない)

・輝度は高いほど、星の長所を際立たせ、凶星の悪影響を抑える働き。逆に主星の輝度が低く凶星が一緒になると悪い部分がさらに目立つ。

 

・台湾上機派では全体的な運勢の流れを100としたなら、大限は20、一年運を80%と見積もる。(そのうち一年運を小限35.太歳65と振り分ける)

・行運を読むとき、北斗星は前半に、南斗星は後半に大きく影響する。中天星は全体にフルに影響する。(一星かは関係ない)(大限では5年が前半か後半に強く影響し、年運なら6ヶ月の単位で判断する)

・中谷の場合、貪狼星は北斗星だが例外で後半に影響するという。(要検証)

・童限(小さな子を見るときの運勢法)は、そこまで重視しなくてよい。参考程度に、(命宮が1歳、巡りて最後に兄弟宮で9歳をひとつづつ見る)

 

・運勢の流れが深く読み取れる方法である「運盤飛星四化」。「大限・小限の宮」を命宮にし、その10年間と1年間の影響を判断する。その際、大限小限の宮をずらして仕事運などをみるとよい。また四化星もその仮として見る命宮の地支・位置によって配置し直され年運を判断される。

・飛星テクニックによって元となる命盤を平面面板と呼び、十二宮の天干から四化飛星(星を飛ばすこと)という。これにより宮位同士の吉凶反応を導ける。

 

 

 

 

・宮に主星がない場合、対宮の主星を見る。

 

・紫微の直属の部下は天機のみ。太陽もまたトップの星で武曲と天同を率いる。廉貞は上司も部下もいない孤軍的な星。

・紫微系は上下関係、天府系は横の関係

・紫微は「名誉」、武曲は「お金、廉貞は「自由」を求める現実的な三つの関係。実利主義の関係。

・殺破狼は目標が特になく、衝動的な関係。七殺は「速さ」を、破軍は「刷新と破壊」を、貪狼は「快楽」を求める。この三つは性格的にもよく似ている

 

・天府と天相は守りの星で、七殺と破軍は攻めの星。

 ・「紫府廉武相・殺破狼」「機月同梁巨日」の2タイプで分けられる。紫府廉系は結果主義、大胆、大雑把、機月系は過程主義、慎重、細かすぎる傾向が「やや」観れらる。区分けする必要はあまりない。

 ・雰囲気を見るときは、のんびりは「禄存」、タフな印象は「擎羊」「陀羅」、可愛げのある印象は「天かい」「天鉞」(中谷の場合、三方四正夫妻福徳に入っていたら、この印象だと判断)(要検証)

 

 

 

 

 

 

用語

同宮、同時に星が宮に入ること

加会 本宮から見た三方四正に、星が入ること

沖 対宮に凶星があること

照 対宮に吉星があること

太歳 流年、その年の地支となる宮のこと。

四化飛星 四化星を他宮に飛ばすテクニック

 

 

 

 

□主星

 

紫微(尊・皇帝)陰土 自尊心が高いリーダー

・帝王、高貴、威厳、統率力、礼節

 

 

武曲(財・直情決断型)陰金 我慢強く規則を守る管理職

 

 

 

廉貞 (因・白黒決着型)陰火 利益のために知恵が働く役人

・実務家、芸術感性、好き嫌いが激しい。

・白黒決着をつけたがり、自己基準で物事を捉えるのが強い、

・流血、戦争

 

貪狼(桃花・自己中心)陽木 短絡的な社交家

・華やかでカリスマ性がある。

・楽しい事が好きで、話もうまい

・信念

 

 

七殺(権・独立)陰金 豪快な特攻隊長

・束縛を嫌う、粗暴、独立を目指したほうが良い

・家庭は大切にする

 

破軍(破耗・戦争)陰水 批判と変化を好む支配者

・流血、戦争

・常に刺激を求める、非安定、変革。

・好き嫌いが激しく、大雑把

・激しい人生なので内面に精神性を求め、宗教、心理学、占術に興味を示す。

 

 

 

天機(善・策士)陰木 移り気な知識人

智慧、善意、宗教学問、精神性、多芸、策略、計画、IT

 

太陽(権貴・リーダー)陽火 名誉思考な活動家

・公共事業、政治、権威、父・男性(家父長)、博愛、リーダー、行動力

・出版

・陽火

 

 

天同(福・温和)陽水 天然気質の芸術肌

・人との衝突を避け、優しい

 

天府(禄庫・優雅)陽土 温厚だが上から目線の女王

・多芸多才、安定志向、保守、伝統。清潔

・精神的満足度を第一、

 

太陰(財富・ロマンチスト)陰水 母性強い精神論者

・潤いのある人生希求しわ審美眼に優れる。

 

 

巨門(暗晦・研究家)陰水 話術に長ける分析家

・学術、話術、頭が良く、物事を追求する力を持つ。

・猜疑心が強く、口うるさい

 

天相(印・宰相)陽水 正義感に強い功労者

・協調性、参謀、秘書。奉仕

・迫力を出しにくい。

 

 

天梁(蔭・倫理)陽土 親分肌の職人

・落ち着き、古風、倫理を重視する。利益よりも道徳。こだわり。

・財の扱いは苦手。

・強い責任感をもつ。

 

 

 

 

 

□福星

擎羊

・廟の流年なら、現状の刷新、新しい事を始める

・陥なら、強制的変化や損失。

 

陀羅

・廟の流年なら、現状の刷新、新しい事を始める

 

天空、地劫

・物質的な『執着』を少なくする働き。なので財帛に入る事を嫌う(経済観念のなさが現れる)。吉星と入ると自己犠牲、我の少なさに影響する。精神性。

・孤独を好む、人付き合いが苦手。虚弱な場合もある。

・その宮の人との縁が薄くなる、その人に対する出費が嵩む事を示す。

・地劫の陥なら、強制的変化や損失。

 

禄存

・廟の流年なら、現状の刷新、新しい事を始める

 

 

 

化権(自らの力で権力を作るシンボル)

・権力、地位、名声、創造力、生命力

・企業の発展

 

化禄(物質面のシンボル)

・福、財、衣食住、

・企業の発展

 

 

化科(知的・精神性のシンボル)

・人望、試験、学問、芸術、叡智

 

 

化忌(トラウマ・厄災)

・妨害、破壊、喧嘩、挫折

 

 

 

□福星

 

・学術

 

 

天馬

・活動的、理想的な生き方を求める

 

・部分的な美を求める

 

・部分的な美を求める

 

・全体美を求める

 

・全体美を求める

 

 

 

□宮

 

命宮

・「一生の運勢を判断する」宮。本人の能力と適性。本質、個性、容姿。

 

身宮

・後天的な運勢を判断する場所。

・身宮が働き出すのは「自立した」あたりで、最終的には命宮と匹敵する程の作用となる。(村野)

・身宮の位置は「どこに向かえばいいのか?」の努力の方向性を示し、命宮という名の才能のそこに向けて活活用すればよい。

・身宮と同宮した場所は、吉凶に関わらず宮位の持つ作用が倍加する。これにより身体の病気・厄にも密接に絡んでくる。

 

 

兄弟

・兄弟姉妹。縁の深さ、協力しあえるかどうか。

・友人、交友関係、人脈一般、組織力、采配する力。(村野は親友をここで見て、マダムは夫妻宮でみるとする)

 

 

夫妻

・配偶者、親友、共同経営者、結婚後の職業運がわかる。

・付き合い方。早婚か晩婚か、仲良くするためにどうすればいいかわかる。

 

 

 

子女

・子どもへの接し方、距離感、子関係における人脈、子がいないなら恋人をも示す。

・性的能力も示す

・夫妻宮が弱い女性は、子どもの方が頼りになる場合もある。

・また田宅宮に主星がなく、ここに金銭の星が入るなら相続財を考える。

 

 

 

財帛

・財産管理能力と運用のやり方。

・あくまで自分が稼ぐという観点

・本人の金運。具体的に収入になる職業も示す。職に限らず、不労所得、相続、贈与も示す

 

疾厄

・健康状態をみる。病気、体質、時期

・ここが良いと、トラブルがかえって良い助けになる。財目線なら保険、法律、福祉などの人の悩みからの収入。

・父母宮に主星がない場合ここをみて、親の恩恵、相続財を示す場合もある。

 

遷移

・移動に関わることの宮。移動運、旅行運、故郷を離れるかどうか。

・外国、人気商売、人前に立つ事に関係する。(職業なら営業、広告、タレント)

・命宮が内的能力に対し、遷移宮は外的・社会活動能力を示す。自己表現や社交を表す。

 

 

奴僕

・ファン、大衆、部下の運。これらの交友関係。

 

 

官禄(別名事業官)

・職業運、適職、社会的地位の判断

・学業に取り組む姿勢

 

田宅

・不動産、資産、家庭生活を示す。

・住宅環境

・強い財星が入らない限り、ここだけで不動産の財を判断するのはよくない。

 

 

福徳宮

・趣味(人生の楽しみ方)、好きなこと、精神、精神的安定を示す。

・人生苦労するのか?楽しいのか?どうすれば、心にゆとり持てるかも示す

・恋愛に応用すると異性のタイプを判断できる

・財星がないなら、財の暗示を読むことは控える

・財帛宮のり福徳のほうが比重が大きい場合、仕事より趣味を優先する。

・上記関係で福徳宮の比重が小さいなら、公人として生きるため、私生活の時間がないことを示す。

・財帛に主星か入らない場合、好きな事を仕事にする事はよい。なれば福徳宮の星がその職業を示すこともある。

 

父母宮

・父母との相性、恩恵、影響力。養育のされ方。

・目上、師匠、先輩との関係もしめす。

・父母と田宅が二つが良いと、相続相が強い。実家が家業をしているなら、父母宮が職業ではなく職場。示す

 

 

 

 

財運

・財帛と田宅

 

 

 

 

『うのなか手相占い』を読む(感想)

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ほのぼのタッチの手相コミック。

手相にまつわる知識を大幅に学べるわけではないが、ふんわりと少量学べる感じ。メインは『読み物としてのエッセイ』でありそこを楽しむもの。

(ちなみに手相の知識は西洋式で、あと半分はスピリチュアル的なものである)

本書を読んでいると、手相を媒介にした相談者との関係性はとてもよく私もこういう占いがしたい!と思ういいきっかけになった。

息抜きによい読み物。

 

私的満足度:★★★

 

 

『紫微斗数占い 実践鑑定メソッド』を読む、感想

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初学者なためこの本が紫微斗数においてどれくらいの価値を持つのかまだ判断できない。

ただ簡潔に説明してくれているので、どんな仕組みの占術なのか?どう解釈しどこまで読むことができるのか? のざっくりとした筋は把握できるのにいい。

感想としては、(この本だけの判断だが)星の吉凶・数・宮に入っているかの判断が大きく、陰陽五行、十干十二支はそこまでメインにつかうことはないのか?という印象を覚えた。本書ならば相手との相性を見る時に命宮の地支をみるくらい。

あとは紫微斗数もけっこういい感触を覚えるので四柱推命と並行して学んでいきたい気持ちがでてくる。両方使えれば楽しそうだ。

 

あとは著者は金儲け・ビジネスに走りすぎてる(巻末での誘導など)なので占術の力量も低く見積もっておく。他の本を読めばこの認識は変わるかもしれないが、インドにおけるラオのようなやり方はしていないことは推測できる。

本の満足度:★★★

 

 

2020年のMさんの家の風水はどうですか?(断易による風水)

オーナーも優しくて親切な家に引越しできたぜと報告を受けたので(実際私からしてもよい感じの雰囲気のお家だ)、風水的にもどうなのか占ってみた。

 

 

得卦 雷沢帰妹 兌宮 金 世爻3でMさん 用神財 

【戌月丁未日】(寅卯)

青龍 印戌⚪︎⚪︎              応爻

玄武 比申

白虎 官午

螣蛇 印丑⚪︎⚪︎    世爻(Mさん

勾陳 財卯 (空)

朱雀 官巳

 

解釈

月日どちらも世爻を旺じている。財と相剋関係。三爻はリビングルームと家の中の出口、螣蛇は家の中央、財である二爻は寝室と台所。

比劫である五爻は家につながっている道、玄武で家の後ろ側。

印の上爻は、家の正面の離れた物、オープンスペース、建物、山。

 

結論

Mさんが2020年にこの家に住むことは良い。ただ家自体の風水はそんなによくない。特に外側の明堂や道が気を散らしている形状や状態にあるのかもしれない。

 

HAさんは来年心穏やかになるか?(断易)

彼女は今辛い感じなので来年は心穏やかにになれていればいいなと思い、占うことに。

 

 2020/10/15

戌月卯日
得卦:火風鼎。動爻→初爻、二爻、四爻、五爻。世爻2、火。変卦は風火。

 


巳比劫
未食傷   巳比  応爻
酉財    未食
酉財
亥官殺   丑食  世爻(H氏
丑食傷   卯印


解釈。

まず変化が多すぎる卦だ。水である世爻は月に弱められ巳と沖。現在と長期的にもかなり悪い状態に氏はいる。この水を内からも外からも月令を得てかつ沖の活動的にある動爻から剋されている。
彼女を剋しているのは食傷である丑未。つまり身内と外の自分より下の人間、後輩、部下、恋人(彼女にとって恋人は対等というより面倒を見る相手なのでおそらくこれ)となる。
ではそんな現状はこれからどうなるか? 世爻は月の力を得た土に剋されて弱まる。内卦の丑は変爻の卯によって剋されるのでひとまず恋人のことは落ち着く。財の酉は日支と沖しているものの、変爻で相生(しかも月令を得た土)でかつ世爻の水を相生すら金なのでこらが助けになってくれる。
ただ同じく外卦の未が変爻巳によって強まる……。
六獣も付与してみる。辛卯日なので、初爻は白虎から始まる。主な爻はこんな感じ。


五爻 未→巳 勾陳
四爻 酉→未 朱雀


二爻 亥→丑 玄武(世爻)
初爻 丑→卯 白虎


後輩との問題は解決せず、あるいは悪化。プライバシーは侵害され、恋人は恐ろしく好ましくない雰囲気。


結論
Hさんは来年心穏やかにならない。会社内での後輩との問題について辛い思いをする。ただ恋人との関係は今は激化しているが落ち着くし、外部の人間(あるいはそのままの意味でお金?)が彼女をサポートしてくれるので本当に最悪の最悪の事態にはならないと見る。