信頼を裏切った側、裏切られた側の対応

信頼を裏切った側が「一時の気の迷い」「魔が差した」と弁明した時、それは最悪だ。二人の関係を壊すほどの選択をしたくにも関わらず、なぜそれを"優先"したのかを見定められていないからだ。

ゆえに裏切った側がすることはまず

①自分がどういう人間かを知ること

②誠実な行動を積み上げる

 

である。まず何に価値を置いており、どういうときにずるく立ち回るのかを知らなければいけない。これを理解しなければ、同じ行為を何度も何度も行ってしまう。

次に失った信頼を取り戻すためには、誠実な行動を積み上げるしかない。実績をあげることでしか、関係を回復する手立てはない。相手の疑念を払拭するのは、こういった地道な努力だけだ。

もしもこの2つの方法を放棄するならば、その関係は終わりを迎えるしかない。そして長続きしない関係というのは、相手が「楽」ばかりに注目している場合が多い。楽しいことしか感じたくない、楽だけしたい――こういう人間は苦痛に耐えられない。

 

次に、裏切られた側はどう対応すべきか?

①それは果たして裏切りなのか?の見定め

②事ある毎に過去の件を持ち出すことはせず、応援する

 

例えば「職場の異性の上司とパートナーが連絡を取り合っていた」という事実があるとする。このときパートナーは不義理を働いていないにも関わらず、自分が嫉妬によって他の異性と交流を持つことに耐えられずやめてほしいと訴える。そんな案件があるとする。

そしてこれは裏切りかどうか?……と考えれば自ずと答えはでる。自分の気持ちを優先して、裏切りではないものを裏切りと断じてしまう愚は犯してはならない。

この過程をへても、倫理的に裏切りだと判断したら、裏切った側に①②を提案してみる。相手がその提案に一生懸命になってくれるならば、事ある毎に過去を持ち出すのはやめる。

なぜなら、相手は頑張ろうとしているのに水を差されたらやる気をなくしてしまうからだ。相手が悪い、自分が正しいという状況でも、なにをしてもいいというわけではない。

二人の関係なのだから、例え相手が全面的に悪くたって、その関係を回復しようとしているのならこちらも歩み寄らなければ上手くはいかないものだ。

相手の頑張りを苦行のようにするのではなく、相手が信頼を積み上げようとしているのを、あたたかく見守り、応援するように接していけばよいと思われる。